モラルハラスメント
簡単にいうと「精神的な暴力、いやがらせ」ということです。
「夫婦間でのモラルハラスメント」は、夫から妻に対して行われることがほとんどです。
モラルハラスメントは暴力ではなく、精神的虐待により相手を追い詰めます。
夫は外面が良く、会社などでは「仕事もでき、家庭も大切にするいい人」と評価されているタイプが代表的です。
しかし、いったん家に帰ると妻に対し「お前は誰に食わせてもらっているんだ!」などと怒鳴り、妻を言葉で虐待します。
家庭では「自分自身がルール」ですが、このルールは自分の都合によりころころ変わりますから厄介なのです。
また毎日のように「お前は馬鹿だ」とか「お前が悪いんだ」と言われているため、妻も本当は全て自分に落ち度があるのだと思ってしまうことも多いのです。
そして何を言われても反論しない妻に対して、夫はますますモラルハラスメントを繰り返していくのです。
モラルハラスメントの被害に遭う妻は、責任感が強く几帳面で真面目な方が多いので、精神的な苦痛を一人でかかえているケースが多く、また頭痛、胃痛、不眠などの身体的な症状がでることもあります。
妻が長期間に渡る夫のモラルハラスメントに我慢しずぎて、うつ病になるケースもあります。
モラルハラスメントをする夫は、たいていは話し合いの機会を求めても拒否するため、離婚協議が困難になることが多いです。
自分を追いつめないで、思い切って一時別居してみるなどの実力行使が、案外良い薬になることもあります。
離婚までは考えていない方でも、夫の家庭での言動に対し疑問、苦痛を感じているのでしたら早めに専門のカウンセリングを受けることをお勧めします。